そうだ、動画を投稿しよう、と思った時。
スマホが手元にあれば、とりあえずカメラとマイクのことは考えなくて済みます。けれど、初期の段階から編集ソフトだけは自分で選ばなくてはいけません。
だから。
迷いますよね、わかります。
前回の記事では「動画編集ソフトの選び方」をお伝えしました。
人気の二大編集ソフトとして、Adobe Premiere ProとFinal Cut Proをご紹介したのですが、今日はそこからもう一歩踏み込んで、私がなぜ数ある編集ソフトの中からAdobe Premiere Proをオススメするのかをお伝えします。
Adobe Premiere Proのメリット
チュートリアルや解説記事が豊富
Premiere Pro はとても人気のある編集ソフトです。
利用する人が多いので、それだけ解説記事(ブログ記事)やチュートリアルも豊富にあります。
あなたがつまづいたその箇所は、過去に誰かがつまづいたのと同じ箇所なので、検索をすれば何らかの答えに必ずたどりつきます。
初歩の初歩時代には、その検索ワードすらわからなくて途方にくれることもありますが、その低い壁をひょいっと越えられれば、あとは「検索すれば何とかなる精神」でもって、編集ソフトの荒波をくぐり抜けることができます。
またAdobe公式のチュートリアル動画も充実していて、基礎からのステップアップにはもってこいです。
常に最新のソフトを使える
Adobe Premiere Proは、買い切りタイプのソフトではありません。毎月一定の金額を支払う必要のあるサブスクリプションタイプのソフトです。
一見、買い切りタイプのほうがお得に見えますが、買い切りタイプは基本的にはバージョンアップをすることができません。その時に購入したソフトをそのままずっと使い続けることになります。
対して、サブスクのPremiere Proは、頻繁に機能がアップデートされます。自動更新をオンにしておけば、常に最新バージョンのソフトを使うことができます。
『基本を覚えるだけで精一杯なのに、最新の機能なんて必要ないよ』
あなたはそう考えてはいませんか?
私も最初のうちは同じように考えていました。
けれど、6年間同じソフトを使い続けるうちに気づいたのです。
アップデートされるたびに、どんどん使い方が簡単になっていくことに。
たとえばかつて「レガシータイトル」という機能がありました。動画に文字(テロップなど)を入れる時に使う機能で、簡単に言ってしまえば文字の装飾機能です。
文字サイズ、フォントの種類、色、影……、などをここで調整することができたのですが、とにかく使いづらい。
動画での文字入れ作業はほぼ必須なので、仕方なしに使ってはいましたが、少しでも作業を減らしたいがために、入力する文字数は1文字でも少なくしたいと思っていたほどです。
この機能も2022年後半に廃止となり「エッセンシャルグラフィック」という機能へ移行しました。
直感的に使えるエッセンシャルグラフィックはとにかく使いやすく、文字入れに対するストレスも今はほとんどありません。

アップデートをしないままレガシータイトルをずっと使っていたら……と思うとぞっとします。
他にも、音声のテキスト化(自動文字起こし)、BGM音楽などのリミックス(自動長さ調整)など、かゆいところに手の届く、至れり尽くせりの機能がぞくぞく登場しています。
かつてはプロ用で使い方が難しいと言われたPremiere Proですが、企業なども含めた一般ユーザーの動画需要の高まりを受けて、Adobe側もソフトの使い勝手を重要視するようになりました。
だからこそ私たちにも……というか、私たち初心者にこそうれしい機能も続々と登場しているのです。
かつてと違い、ソフトが進化するスピードにはすさまじいものがあります。
買い切りタイプのソフトではその進化について行くことができませんが、サブスクならばつねにアップデートし続けられます。
サブスクタイプのソフトだからこそ作業がどんどん効率化される、という視点もぜひ取り入れてみて下さい。
本気のソフトだから、こちらも本気に
何かにとりかかる時の最初の敷居は高いほうがいいのか、低いほうがいいのかと考える時があります。
スマホの普及と高性能化にともなって、スマホ1台でYouTubeを始める人も増えました。それで結果を出す人も出て来ています。
ですが始めるのは簡単でも、続けるのは本当に大変で、だからこそ9割の人が脱落してしまうと言われるような現実もあります。
無料、あるいは安い編集ソフトは、ちょっと凝った使い方をしようとすると、情報が少なすぎたり効率的でなかったりして、編集作業そのものが余計に難しく感じてしまうことがあります。
「あっ、やめようかな」
と思う瞬間です。
そもそもの敷居が低く、お金もかかっていないので、簡単にやめることができてしまうのです。
これがもしもAdobe Premiere Proを使っていたとしたらどうでしょう。
「こんなに高いソフトを使っているのだから、ここでやめるわけにはいかない」
と、きっと自分で自分を奮い立たせることでしょう。
以前、編集ソフトの習得は自転車と似ていると言いました。
覚えるまではとても大変だけど、ひとたび覚えてしまえば後は何とでもなります。
私の経験で言えば「もうダメかも」と思う瞬間は必ず1度や2度は来ます。
そこで
「いやいや、ここでやめるわけにはいかない」
と思えるかどうかの違いが、YouTubeを続けられる人1割の中に入れるかどうかの違いだと、実はひそかに考えています。
「いやいや、それでもPremiere Proは高すぎるって」
と思っているあなたへ。
残り1割に入って、YouTubeを本気でやることになったなら、結局最後はPremiere Proにたどり着きます。だったら、通り周りなどせずに最初からPremiere Proを習得してしまったほうが、時間的にもお得です。
もしも。
万が一、途中で更新が途絶えてしまったとしても。
「本気の編集ソフトで、真剣に取り組んだけどそれでもダメだったのだから仕方ない」
ときっぱり諦めることができます。
本気で頑張った経験が得られれば、それは挫折ではありません。貴重な経験のひとつとなるはずです。
大丈夫。
Premiere Proには7日間の無料体験期間もありますから。
Adobe Creative Cloudというモンスター級のプラン
ここから先は
本気でYouTubeに取り組むぞ!
と考えている方へ向けての話です。
Adobe製品を安く購入する裏技はいろいろとありますが、ここではとりあえず公式サイトの料金プランを元にお話しさせてもらいます。
Adobe Premiere Pro単体での料金は
2728円/月
となっています。
ただしこれは年間契約した場合の月額料金で、月々プランだと3828円。うーん、ちょっと高いぞ、って感じです。
単体プランとは別にCreative Cloudコンプリートプランというものがあります。
こちらは
6480円/月
こちらも年間契約の料金で、月々プランだと10280円。はい、とんでもなく高くなりました。
えっ、もういい!?
いえいえ、ぜひ、もう少しだけお付き合い下さい。
このコンプリートプラン、いろいろとすごいんです。
公式サイトには、コンプリートプランの追加特典として以下が記載されています。
多すぎて、何がなにやらですよね。
以下、主なものを説明します。
20以上のアプリが使い放題
あっ、今は「アプリ」って表現するんですね。
ずっと「ソフト」「ソフト」って言ってました。
まあ、それはともかく。
コンプリートプランを契約すると、編集ソフトのPremiere Proの他に、Adobeの20以上のアプリを使用できるようになります。
YouTubeに動画投稿と言うと、編集ソフトのことばかりを考えてしまいますが、案外と他のソフト……じゃなくアプリも出番が多く、使用頻度もそれなりにあります。
たとえば。
Photoshop:YouTubeのサムネ作成。文字入れ。いいサムネ写真が全然とれなかった時に、Photoshopで切り貼りをして、難を逃れたこと数度、いや、しょっちゅう。
Illustrator:簡単な図形作成、ベクター素材の手直しなど。
Lightroom:RAWで撮影した写真の現像用。
After Effects:映画の特殊効果のようなエフェクトを作れるアプリ。上級すぎてまだ手を出してないけど、使いこなせたらきっとすごい。
Premiere Rush:スマホなどでも使える編集ソフト。スマホで編集はしないので使ったことはないけど、出先でちょっと編集、なんて時には便利……だと思う、たぶん。
この他にも、アニメ、3Dコンテンツ、Webサイトの制作・管理、オーディオのミキシング・編集……などなど盛りだくさんで、これを全部使える人なんていないんじゃないの!?と思うくらいに何でもありの充実度です。
Adobe Express
Twitter投稿やブログ執筆をする際に
「あぁ、イラストが描けたらなぁ」
って思うことありますよね。
無料素材を探すにしても、利用規約をいちいち確認して「大丈夫かな?」なんて恐る恐る使ったり。
でも、このAdobe Expressさえあればそんな悩みも吹き飛びます。
まずは百聞は一見にしかず。サイトを見てみて下さい。
https://www.adobe.com/jp/express/
すごくないですか?
ショップに行って気に入った洋服を選ぶくらいの感覚で、楽しく素材探しをすることができます。
無料でも十分に使えるサービスなんですが、コンプリートプランを利用していれば、素材や機能に制限がなく、片っ端から使うことができます。
慣れると便利を通り越して、快感に変わります(笑)
Adobe Fonts
無料でも6000種類のフォントが使えますが、コンプリートプランのユーザーなら15000種類以上のフォントが利用できます。
フォントなんて2~3種類使えれば十分でしょ。
と思われるかもしれませんが、自分のイメージするフォントというのは案外と見つからないものです。
動画にこだわり始めると、フォントにもこだわりたくなる時があるので、フォント15000種類以上が使える環境は、想像以上に魅力的です。
プランのお得度
これ以上紹介していると、記事がどんどん長くなってしまうので、この辺にしておきます。
これだけのプランがあって、月額6480円。
お得と考えるか、無駄と考えるかは人それぞれ、動画にかける熱量によっても違うでしょう。
私自身は、自分で言うのも恥ずかしいのですが、ありったけの熱意でもって動画を作っているので、6480円は仕方がないと考えています。

動画に熱意が注がれる分、家事への熱意が激減してしまって、時々家族が泣いています。
惜しくない、とは言いません。
高いものは高いですからね。
でも、今どきスポーツジムに通ったってこれくらいはしますから、自分のやりがいのためだと思って課金しています。
まとめ:あとはあなた次第
Adobeの回し者なんじゃないかと思われるくらい、ありったけの思いをこめて記事を書きました(笑)
ここから先はあなたの気持ち次第です。
そっとコンプリートプランのリンクを貼り付けてみました(笑)
普段の価格だと高すぎるので、バーゲンなどの特価の時を狙って下さいね。
私のTwitterを登録しておいてもらえると、安くなった時をキャッチしやすいと思いますよ(宣伝)。
以上、動画編集ソフトにはAdobe Premiere Proを熱烈おすすめする理由でした。