ごめん、ちょっと盛った。
獣医師推奨には間違いないけれど、正確に言うならば
自分の通っている動物病院の獣医師推奨。
家のネコさんがストルバイト結石の出来やすい体質で、そりゅあもう頻繁に尿検査してるのだ。
目次
ネコの採尿は大変
犬の採尿をする時は、いつも使っているペットシーツを裏返しにしてトイレに置いておく。
シーツの裏側はビニールのようになっているから、オシッコを吸収することなくそのままそこに溜まってくれる。
ひょっとしたらワンちゃんは、自分で自分のオシッコを踏んづけて「チッ!」って思ったりしてるかもしれないが、飼い主にしてみれば簡単にスポイトやシリンジに吸い取れるから楽ちんだ。
対してネコ様。
ご存じの通りネコのトイレにはネコ砂を敷かなくてはいけない。砂にも色々な種類があって、固まるタイプ、色の変わるタイプ、ボロボロ崩れるタイプ。それとは別にトイレに流せるもの、流せないものなど、メーカー側の創意工夫がこらされている。
けれど。
採尿には向いてないよ、うん。
当たり前だけど、どの砂もオシッコを吸収するようにできているから、あとからオシッコをスポイトで吸い込んだりすることができない。
だから、飼い主は色々と工夫をしなくちゃいけないんだ。
たとえば。
- 砂の上にラップを敷いておく
- 砂の上に検尿用採尿シートを敷いておく
- ネコのオシッコのタイミングで後ろから「おたま」で受ける
こんなところが一般的ではないだろうか。
実際、アタシも試してみた。
ラップ作戦
失敗
トイレ全面にラップを敷くわけにもいかないので、ネコ様がいつも好んで座っている部分を狙って敷いてみたが、案の定という何というか、キレイにその部分を避けて用をたしていた。
採尿用検尿シート
却下
ペット用品の通販サイト「PEPPY」で「検尿用採尿シート」なるものを販売している。わんちゃん・ネコちゃんがその上にオシッコをしたら、シートを手で絞って採尿、もしくはそのまま動物病院に持っていけばOKという、一見良さげなシート。
獣医師に相談したら、あまり反応が良くなかったので却下。
「おたま」でとる!
採用
「おたま」そう料理で使うあの「おたま」だ。
ネコがトイレに入った!
座った!
今だ!
のタイミングで後ろ側から「おたま」をそっと差し入れる。
どういうわけかネコはオシッコをし始めると途中では止められないようで、お尻の下に多少の違和感を覚えても、そのままオシッコをし続ける。
上手くいけば「おたま」にオシッコがたまっている。だけど、そう。大抵は上手くいかない(笑)
何度も何度もオシッコを取られているうちに、家のネコさまも気配を察するようになっちゃって、アタシがすくっと立ち上がると、トイレの前で回れ右をして戻ってくるようにすらなってしまった。
健康のための尿検査のはずなのに、オシッコを我慢するようになってしまってはかえって健康に悪い。
ネコ様の警戒心が増すにつれ、おたまを差し入れるタイミングがどんどんシビアになって来た。
いざ、システムトイレ
「オシッコを取るのがどんど難しくなってるんですけど……」
弱気なアタシに
「システムトイレ、ためしてみましょうか」
にっこり笑顔で答える獣医師さん。
「システム……トイレ……ですか?」
システムトイレの名前は知っていたが、それを使おうと思ったことは一度もなかった。トイレシーツを1週間交換しなくていいのは魅力だけれども、砂を使っている限り、結局「おたま」の出番になっちゃうよね!?と思っていたのだ。
このシステムトイレの何がすごいって、ネコ用のトイレなのにペットシーツが使えることだ。採尿だ!って時になったら、シーツを裏側にしてセットしておけば、シーツの上にオシッコがためられる。
ワンちゃんで普通にやって来た採尿方法が、このシステムトイレを使うことによって、ようやくネコちゃんにも適用できるのだ。
システムトイレを購入
システムトイレの二大巨頭といえば、ニャンとも清潔トイレとデオライトだ。
どちらも同じような作りではある。
けれど、ニャンとも清潔トイレの猫砂には「大きめの粒」「小さめの粒」「極小の粒」の3種類が用意されていたので、こちらを選ぶことにした。
もしも家のネコ様が新しいトイレがお気に召さなかったとしても、猫砂の粒の大きさを変えることで、気に入る……ってパターンもなくはないよなぁ、と思ったからだ。
何かと気難しいネコ様のこと、選択肢はひとつでも多いほうがいい。
で、これを買った↓↓
新しいトイレへの交換はゆっくりと
ネコは、トイレに関してはうるさい。
ちょっとでも気に入らないと、使ってくれなかったりする。
せっかく高いお金を出して買ったトイレだ。飼い主としてはどうしても使って欲しい。けれど、使ってくれるかどうかはあくまでもネコ様のお気持ち次第。
なるべくネコ様のお気持ちにそえるよう、飼い主は考える。色々と考える。
新旧2つのトイレを置く
いきなりトイレをまるっと交換してしまうと、ネコのストレスにもなるから、最初のうちはネコの性格に合わせて、だましだまし交換するのがオススメ。
特に家のネコ様のようにストルバイト結石になりやすい体質だと、ちょっとしたオシッコの我慢が結石の引き金にもなりかねない。こんなことでまた結石が出来てしまったら、何のためのシステムトイレかわからないから、ここは慎重に、慎重に。
わが家の場合は、今までトイレを置いていた場所に新しいトイレ(システムトイレ)を置き、そのすぐ横に古いトイレを並べて置くことにした。
2つ置いてしまうと、いつまでたっても前のトイレしか使ってくれないから、一気に取り替えてしまったほうがいい、という意見もあるが、幸い家のネコ様はすぐに新しいトイレを使ってくれた。
猫砂の粒の大きさが、以前のものに似ていたのが良かったのかもしれない。あるいは、そもそもトイレなんぞにこだわらない器の大きなヤツだったのかもしれない。
なんでかわからないが、トイレを置いたその日からすんなりとオシッコをしてくれるようになった。
そうして、これまた何でかわからないが、ウンチのほうはかたくなに古いトイレを使い続けた。
まあ、そのうち何とかなるだろうと思っていたのだが、結局その習慣はずっと続いたままだ。ネコ様1頭しかいないというのに、トイレ2つを並べて置くはめになっている。
システムトイレを使ってくれたのはうれしいが、そうじゃない、という気持ちがあるのも事実だ(笑)
古いトイレはわざと汚れたまま
この発想はなかったわ~と思ったのが、デオトイレの公式サイトで見つけた以下の文。
今までのトイレのお手入れをせずに、トイレを汚したままの状態で放置しておくと効果的な場合があります。
ネコはキレイ好きだから、この方法は効果がありそうな気がする。
ただわが家の場合は、ウンチのほうのトイレをそのままにしなくちゃいけなくなるわけで……、ちょっと、無理……かな(^^;)
システムトイレで注意したいこと
この記事を読んでくれている人の多くは、ネコの採尿に苦労している方だと思う。採尿しなくちゃいけない理由は色々だろうけど、家のネコ様と同じく結石のできやすいネコちゃんの場合と仮定して、注意点をいくつか上げるね。
トイレシーツは毎日取り替える
システムトイレのメリットのひとつは、手入れが簡単なこと。ネコちゃんの大きさにもよるけれど、トイレシーツは1週間ていど取り替えなくても大丈夫なようになっている(らしい)。
でも結石体質のネコちゃんの場合は、毎日のオシッコのチェックは欠かせないから、1週間もそのままっていうのはあまりオススメできない。
オシッコが出ていないと思ったら、すぐに動物病院につれていかないといけないから、わが家ではシーツを毎日交換している。最低でも1日1回、基本は1日2回交換だ。
今日も出てるな。量もいつもと同じで異常なし。
その確認をしないことには、心配で仕方ない。ちょっと面倒ではあるが、それで安心が手に入るのだから、まあ、良しとしよう。
純正シーツではさすがにコスパが悪いので、アタシはイオンの安いペットシーツ「トップバリュ 薄型レギュラー」を使っている。
白色のシーツなので血尿があったとしてもすぐにわかるし、何より安くてたっぷり入っているので、気兼ねなく交換することができる。
採尿の前はトイレを綺麗に洗う
いつものトイレシーツを裏返しにしてセットしておけば、自然とそこにオシッコがたまる。素晴らしい!
ただ、そこにたまるまでにチップやトイレ本体の雑菌が混じってしまう可能性があるから、採尿の前はトイレを綺麗に洗って、猫砂を全部新しいものに交換する必要がある。
面倒ではあるが、検査結果に菌が出て、余計な心配をするよりはいい。
システムトイレで採尿したことを獣医師に告げる
システムトイレを使うと、やはりオシッコに不純物が混じる可能性は上がる。なので、獣医師にシステムトイレで採尿したことを告げて置くと親切だと思う。
オシッコはすぐにスポイトへ
トイレシーツの上にたまったオシッコを吸い取るだけだから、とついつい先延ばしにしてしまいがちだが、ネコちゃんがオシッコをしたらなるべくすぐにスポイトで吸い取ろう。
空気に触れている時間が長くなると、PH値がアルカリ性に傾きがちになる(ような気がする)。
まとめ
検査の正確性を言うならば、ネコちゃんを病院へ連れていって、そこで膀胱に針を刺すなどして採尿してもらうのが一番確実だろう。
けれど、大の病院嫌いの家のネコ様。
しかも1ヶ月に1度という頻度を考えると、何とかして家できちんと採尿してあげたい。
その思いから、あれこれ試行錯誤してたどりついたのがシステムトイレ。
おたまで採尿していた頃は、検査の日にちが近づいて来ると「はぁ、ちゃと取れるかなぁ」と気分が重くなったものだが、システムトイレにしてからというもの、気分がぐっと軽くなった。
なんでもっと早くこの方法にしなかったんだろう。
と本当に思う。「教えてくれた獣医師さんありがとう!」だし「システムトイレを使ってくれたネコ様もありがとう!」って気持ちでいっぱいだ。
もしもネコちゃんの採尿で苦労している方がいましたら、ダメ元で一度挑戦してみることをオススメします。
上手くいけば、本当に楽ちんです。
以上、獣医師推奨!猫の採尿にはシステムトイレがおすすめのご紹介でした。
ではでは。