ホテルのタオルって何であんなに気持ちがいいんだろう。
そう思ったのがタオルに興味を持ち始めたきっかけ……だったような気がしたりしなかったり。
「ホテル仕様」って書いてあるタオルならいいのかな?
とか。
ぶ厚いタオルならいいのかな?
とか色々試してみたけれど、どれもしっくり来なくって、気づけばボロボロのバスタオルをもうずいぶんと長いこと使っていた。
今治タオル
って言葉を最近はよく聞くようになったけど「ホテル仕様」も「ぶ厚いタオル」も今ひとつピンと来なかったから、正直ね、もう「今治」って聞いても
ふ~ん。
くらいの感じだったんだ。
そう、実際に使ってみるまではね。
今治タオルとは
日本最大のタオル産地である愛媛県今治市。
ここで生産されたタオルのうち「今治タオル工業組合」が定めた吸湿性などの厳しい品質基準に合格したタオルだけが栄えある
今治タオル
のブランド名を名乗ることができる。
わかりやすいように認定マークなるものもちゃんとあって
▼ それがこれ。

出典:今治タオル工業組合
ちょっと花札に似ているような気もするんだけど。
きっと気のせいだろう。
▼ ちなみに花札
き、きっと気のせい……。
初めての今治タオル
実際に使ってみるまで良し悪しのわからない今までのタオルと違って「今治タオル」は「今治タオル」というだけで、すでに一定以上の吸湿性と柔らかさが保証されている。
よく考えると、そんなに特別なことではないはずなのに、品質があらかじめ保証されていることの安心感。
いいな、欲しいな、今治タオル♪
ずっとそう思っていたのだけれども、やっぱり他のタオルとくらべると少しばかり価格が高い。
今治じゃなくても、生活はできるしな。
などと自分で自分を納得させていたけれど、ついに来ました今治タオルデビュー!
タオル選びのポイント
Amazonで「今治タオル」を検索すれば、すぐにお目当てのタオルを探せるかなと思っていたのだが、甘かった。
想像していたのの10倍以上の今治タオル製品がずらーっと並んで、
途方にくれた(笑)
このままではラチがあかないので、自分が求めているタオルの条件を整理してみた。
- バスタオルサイズ
- 乾きが早い
- 色は白・ベージュ・ブラウンのどれか
- 無地
いつのもの通り買った後にどれだけ楽ができるかってことを考えると、乾きが速いのは絶対条件だ。
ホテルのようなタオルに憧れて、生地のしっかりとしたぶ厚いものを使ったことがあるのだけれども、とにかく乾きが悪くて大変だった。
水をたっぷり吸い込むのはいいのだが、洗濯機で脱水をかけたくらいでは水分が抜けきれなくて、干す時からしてかなり重たい。重たいだけならまだしも、いつまでたっても乾かない(特に冬!)
その日のうちに乾いて欲しいから、
「あぁもうこんな時間。早く外に干さなくちゃ」
と洗濯に追われる。
夕方になっても生乾きで、仕方ないから部屋の中でそのまま干すのだけれども、部屋干しタオルは次に使った時に肌触りが悪い。最悪、臭う。
( ̄へ ̄|||)
乾燥機があればこんなことはないのかもしれないが、家には乾燥機はない。うむ。
というわけで、とにかくタオルには早く乾いて欲しいのだ。
ぶ厚いタオルのほうが水をたっぷり吸い取るから使っていて気持ちいいんじゃないの?
と思う人もいるかもしれないが、これが案外とそうでもない。
もちろんタオルだから吸水性は大事。
だけど、いくらぶ厚くっても、瞬時に水分を吸い取ってくれないタオルは、まったくもって気持ち良くなんかないのだ。
たとえば、買ったばかりでまだ一度も洗濯していないタオル。
体や手を拭こうと思っても、まるで水分をはじいているかのような感触で「最初に洗っておくんだった……」と思ったことはないだろうか。
タオルが肌に触れた瞬間に水分を吸ってくれるからこそ、吸水性の高いタオルは気持ちがいいのだ。
反対に、ぶ厚いばかりで水分を吸うスピードの遅いタオルなんてのは最悪だ。
だから今治タオルの品質基準には
5秒ルール
ってのがある。
小さなタオル片を水に浮かべた時に、5秒以内に沈むかどうか、つまり5秒以内に水分をブワッと吸収するかどうかをテストするのだ。
今治タオルの心地よさは、こうした品質テストから生まれている。
というわけで、
ぶ厚い = 良いタオル
ということには必ずしもならない……、ってことにようやく気づいたアタシ。
(~_~;)
だからもうね、ホテル仕様とかそんなものはどうでも良くて、薄手でも乾きが良ければオッケーなのだ。
今治タオルがやって来た
そんなこんなの条件でアタシが選んだのがこちらのタオル。
▼ ベージュで速乾。
Amazon.co.jpで購入したので、実際の色味がちょっと心配だったのだけれども、届いた商品は予想通りの色。
良かった♪
……と思ったんだけど。
だけど、だけどね。
▼ かなり薄手なのだ。
乾きの早いものが欲しかったから、多少薄手でもいいとは思っていたけれど、そうはいっても今治タオル。さすがにペラッペラってことはないよね、と思っていたのだが。
ちなみに、左が今回買った今治タオル。右がもう何年使っているかわからない
▼ ボロボロのタオル。
本当にボロボロ。切れてる。
ボロボロといい勝負をしている今治タオル。しかもこの今治タオル、実は
▼ 2枚でこの厚さ
今治2枚 vs ボロボロ1枚
の比較なのだ。
▼ 1枚どうしだと
負けてる。
▼ ロゴだけが頼り
今治タオルのこのロゴがなかったら、絶望のふちに沈んでいたかもしれないこの状況。
もちろん「薄い」のを承知で購入しているので、今治タオルは悪くない。まったくもって悪くない。だけど、店頭で実物を見ていたら
買わなかったかもなぁ。
って考えが、うっすら脳裏をよぎった。
さすがの今治タオル。逆転ホームラン!
それでもさすがに、ボロボロで切れてるタオルよりは、新しいタオルのほうが使い心地は良かろうと気を取り直して、今治タオルをまずは洗濯してみた。
新しいタオルは、いつも使う前に1度洗濯をしている。
▼ 洗い上がり
∑(=゚ω゚=;)
な、なんと、今治タオルのほうが厚みが出ている。
どうやらビニール袋にギュッと押し込まれていたせいで、タオルのループのひとつひとつが潰れていたようなのだ。洗濯をして、お日様にほして、たたんだら。
ふっくらした。
(^^)
そうして、肝心の使い心地なのだけれども。
これがもう幸せになるくらいフワフワ柔らかで、水分もあっという間に吸い取ってくれる。
今まで使って来たタオルの中でダントツに肌触りが柔らかい。
「速乾」の言葉通りに乾きも早く、洗濯物を取り込む時には、ほっこりフワッと乾いている。
あぁ、幸せ♪
まとめ
普通のタオルよりは少しばかり値段が高いが、これだけの満足感が得られる上に、何といっても安心・安全の国産タオル。
もちろん、今治タオルに匹敵する、あるいはそれ以上のタオルもあるんだろうけど、それを見つけ出すのは素人には至難の技。タオルの品質がバラバラすぎるのだ。
その点「今治タオル」なら、一定以上の品質が保証されているから、たとえ通販であっても安心して購入することができる。
世の中が「今治タオル」「今治タオル」と言う理由が少しだけわかった今回の買い物。
もっと早く買えば良かった、と思ったのは言うまでもなく。
タオルの買い換えを検討中の方は、ぜひとも今治タオルも候補に入れてみて下さいね。丁寧に探すと、案外とお手頃価格の商品もありますよん。
以上、今治タオルのご紹介でした。
ではでは。