子太郎がいよいよノートパソコンの購入を決心したらしい。
昭和生まれのアタシからしたら「デジタルネイティブ」な平成生まれの子太郎なんてうらやましい限りなのだけれども、スマホからITの世界に入ってしまった彼にとっては、パソコンひとつ買うのもかなりの気合いが必要だという。
「店員さんの言っていることがさっぱりわからないんだ」
と子太郎。
量販店のパソコン売り場でいろいろと説明してもらったらしいのだが、専門用語で「?」となったと言う。
「たとえば?」
と聞くと
「コアなんとか」
「う、うん。そこからか……」
アタシがつぶやくと子太郎は
「お母さんはパソコンが好きすぎるから、初心者の気持ちがわからないのだよ」
と言われた。
「それは、そうかもしれない。パソコンなんてものは、どれを買おうか選ぶ時が一番楽しいと思っているくらいだし」
「選ぶのが一番面倒くさいんだよ」
な、なるほど……。衝撃的な価値観の違いではある。
目次
欲しいパソコンの条件
子太郎にノートパソコンの条件を聞いてみたら
- 価格が安いこと
- 見た目がおしゃれなこと
- 持ち運びが簡単なこと
の3つだという。
PowerPointとExcelを使いたいというので、安いだけのパソコンではダメそうだった。
メールやネットくらいしかやらないというのであれば「とにかく安い!」作戦もありかもしれない(それでもアタシは選ばないけど)。だけどそこに他の作業を加わえようと考えているならば、格安パソコンは単なる「安物買いの銭失い」にしかならない可能性が高いのだ。
たとえるならば、格安パソコンは「パンしか焼けないトースター」。
Excelを使うならそこに「電子レンジ」機能が必要で、さらに動画編集やゲームもしたいなら「オーブン」機能までのフル装備が必要になってくる。
「トースター」や「電子レンジ」や「オーブン」は商品名が違うから、間違えたり迷ったりすることはほとんどないけれど、残念ながらパソコンってヤツは、見た目だけでは性能まではわからない。
だから中身を知るにはどうしてもスペックを知る必要が出て来る。
そうして、このスペックを知った上で、
値段のわりに性能が優れている「コスパのいい」パソコンを探す
のが満足のいくノートパソコンを選ぶための最終目標となる。
画面サイズ
先ほど「見た目で性能まではわからない」と言った。だけど、画面サイズ(PCの大きさ)なら見るだけですぐわかる(笑)
画面のサイズ別のメリットとデメリットは以下の通り。
- 15インチ以上:
画面が大きいので作業がしやすい。
大きすぎて持ち運びが困難。 - 13~15インチ:
使いやすさと持ち運びやすさのバランスに優れる。
デスクトップPCに慣れている人には小さく感じる - 11~13インチ:
とにかく持ち運びに便利。
画面が小さくて見にくい。キーボードが小さくて打ちにくい。
ちなみに、持ち運びできるサイズの限界は15.6インチと言われている。
実際に15.6インチのノートPCを持つパパ太郎にこのことを聞いたら「家の外に持ち出すなんて考えたこともない」とのこと。
パパ太郎にとっての15.6インチは、完全に限界を突破していたようだ(笑)
OS
さて、ここから見えない領域に入って行く。
OSとは基本の基本となるソフトウェア(説明がざっくりすぎてごめんなさいよ(笑))。
iPhoneを使っていると、iOSのソフトウェアアップデートがやって来て「うっ、このタイミングで更新するのか……」ってなることがあるけれど、あのiOSもOSの仲間だ。
ちなみにWindowsパソコンの最新OSはWindows 10。
OSは最初からインストールされているはずなので、あまり気にする必要はないが、時々格安パソコンにWindows8やWindows8.1を搭載したものがシレッと紛れ込んでいることがあるので「10」か「8」かだけは軽くチェックしておいたほうがいい。
CPU
パソコンの頭脳を担当するのがCPU。
CPUの能力によって作業の処理スピードが大きく変わって来るので、ここは必ずチェックしておきたいポイント。
CPUの主な種類は以下の通り。
- celeron(セレロン)
- core m3(コア エムスリー)
- core i3(コア アイスリー)
- core i5(コア アイファイブ)
- core i7(コア アイセブン)
※下へ行くほど高性能になる
数字が大きくなるほど性能が良くなる。と覚えておけば、とりあえずは大丈夫だろう。
CPUは、性能による価格差が大きい部品なので、そのほかのスペックがほぼ同じでも、CPUがcore i3かcore i7かによって、PC本体の価格は大きくかわる。
だからこそ悩み大き部分で、最初にして最大のハードルであるとも言える。
個人的には
- CPUはcore i3以上。
- 予算があればcore i5。
- ノートパソコンでcore i7はオーバースペック(除、ゲーム、動画編集)。
と思っているのだけれども、パソコンの使い方、予算によって選択肢は人それぞれなので、ここではたっぷり悩んじゃって下さい。
(^◇^;)
メモリ
CPUが利用するデータを一時的に保存する場所。
一時保存のデータがメモリの容量をオーバーしてしまうと、あふれたデータはストレージと呼ばれる別の場所に移されることになり、処理速度が大幅に低下する。
なので「メモリは容量が大きいほうが快適」とされる。
個人的には
- 2GBでは非力すぎ。避けたほうが無難。
- 4GBが基本ライン。
- 予算があれば8GB。
- ノートパソコンでは16GBはオーバースペック(除、ゲーム、動画編集)。
と考えている。
メモリもCPUと並んで性能による価格差が大きいパーツなので、じっくりと考えて選びたいところ。
ストレージ
データの保管場所。
たとえば、最新のiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xでは、容量のラインナップとして64GBと256GBの2種類がある。この容量部分がストレージと言われるもの。
パソコン本体のストレージとしては、HDDとSSDがある。
HDD
動画を保存したいとか、大量の写真を管理したいとかの考えがあるならば容量は大きいに超したことはないけれど、それ以外の目的であるならば500GBもあれば十分すぎるくらいだ。
- HDDのメリット
価格が安い。
大容量。 - HDDのデメリット
衝撃に弱い。
発熱する。
消費電力が高い。
作動時にカリカリと音がする。
SSD
HDDに代わるストレージとして、高級ノートパソコンに続々採用されはじめているのがSSD。
まだ価格が高いので、主流は容量少なめの128~256GB程度。
登場したての頃は、いろいろと不具合もあったようだが、最近では技術が成熟してきて安定して使えるようになったと言われている。
ネットでSSDの情報を検索していると「SSDはやめておけ」的なブログを見かけるが、そんな時は一応その記事が書かれた日時をチェックしておこう。
- SSDのメリット
衝撃に強い。
発熱しない。
読み取り速度が速い(PCやソフトがすぐに立ち上がる)。
消費電力が低い(充電長持ち)。
作動時に無音。 - SSDのデメリット
価格が高い。
容量が少ない。
電気的な影響に弱い。
HDDとSSDどっち?
アタシ自身はSSDのパソコンを使ったことがないの、あくまでも「一般に言われていることを参考にして」考えた場合なのだが
これからのノートPCはSSDで決まりじゃないの?
の感触を持っている。
価格が高いのが最大のネックではあるけれど、ノートPCでしばしば問題になる発熱や消費電力のことを考えると、SSDならそのふたつをまるっと解決してくれそうな気がするのだ。
予算が許すのなら、検討してみるのも悪くはないと思う。
おすすめのメーカー
日本メーカー
価格は高めになってしまうが、製品の信頼性や、故障時の対応、トラブル時のサポートなどを考えると、海外メーカーとは比べものにならない安心感がある。
「コスパ」「コスパ」と言いながら、こんなことを言うのは何なんだけれども、パソコンにあまり詳しくないのなら、とりあえず日本メーカー!という選択肢は十分にありだ。
Amazon 東芝
Amazon NEC
Amazon 富士通
海外メーカー
サポートが良くない。壊れやすい。などの評判を(真偽は別として)ちらほらと耳にすることのある海外メーカー。
けれど、過剰なまでのバンドルソフト(同梱ソフト)やぶ厚い取り扱い説明書など、日本メーカーの手厚すぎるかも?と思えるサービスをざっくりとそぎ落としたからこそのお手頃価格と思えば、十分に納得できる。
基本的には、近くにPCに詳しい人がいる、あるいは自分である程度のトラブルを解決できる人向け。
Amazon Dell(デル)
アメリカメーカー。パパ太郎のノートPCがDell製。故障することもなく大活躍中。
Amazon ASUS(エイスース)
台湾メーカー。品質の良いものが多いと言われる。時々驚くほど低スペックの商品を扱っていることがあるので、購入するならスペックはきっちり確認したほうがいいかも?
Amazon Lenobo(レノボ)
中国メーカー。
Amazon HP(エイチピー/ヒューレットパッカード)
アメリカメーカー。しっかりとした作りの製品が多いが、個人的にはデザインがもうひとつの印象。
子太郎が選んだノートPC
- 画面サイズ:13.5インチ
- OS:Windows 10 S
- CPU:Core i5
- メモリ:4GB
- ストレージ:SSD 128GB
- メーカー:Microsoft
- 価格:12万円前後?
めちゃくちゃコスパがいいというわけではないけれど、マイクロソフトのOfficeがついてこの価格なら、そんなに悪くはないんじゃないかと思う。
ストレージがやや少ないようなので、もうひとつ上のモデルにしようかどうか考えているところらしい。
ちなみに今回初めて知ったのだが、Surfaceには学生優待プログラムが用意されていて、Surface製品の価格によって最大で4万2000円のキャッシュバックを受け取ることができる。
⇒Surface 学生優待プログラム – Microsoft atLife
きゃ~!4万2000円!!
と思ったら、それは約37万円のSurface Bookを購入した時の話で、Surface Laptopの場合は、最大で1万8000円のキャッシュバックとなっていた。
でも、これを実質1万8000円引きと考えるなら、上のモデルに変更するのもありだよね。うらやましいぞ、学生。
まとめ
パソコン選びはやっぱり楽しい♪
子太郎のパソコン選びに引きづられて、アタシまですっかり「パソコン欲しい」モードに入ってしまった(笑)
でも、そんなことを考えると、今使っているパソコンがへそを曲げて、ボーナス前に壊れてくれちゃったりするから、なるべく考えないようにしなくては。
(^^;)
以上、初心者向けの簡単ノートパソコンの選び方のご紹介でした。ではでは。
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追記:Surface Laptop購入しました(小太郎が)。