一応主婦なんで、料理を作る。
苦手だけど作る。
自分で料理を編み出すような才能も根性も持ち合わせてないので、たいていはネットでレシピを検索するか、あるいは本屋で良さそうなレシピ本を探し出して、えっちらおっちらと食材を切り刻んでいる。
そんな中、少し前からよく見かけるようになったのが「作り置き料理」のレシピ本。
時間のある時にまとめて作っておけば、毎日の料理も時短できるでしょ♪
ってことで、仕事などで忙しい主婦を中心に、爆発的にヒットしている(らしい)。
そもそも料理に興味のないアタシは、最初のうちこそ
「へぇ、流行ってるんだぁ」
くらいにしか思ってなかったのだが、本屋へ行くたびに「作り置き」の文字を見ているうちに、徐々に洗脳された来た(笑)
もっとも、アタシの場合は「時短になればいいな」というよりは、「少しでも楽できたらいいな」の超ナマケモノな考えのもとにたどり着いた「作り置き」なのだけれども、まあ、きっかけでは何であれ、ちょくちょくレシピ本を手に取るようになった。
そうしてわかったのだが。
「作り置き」とひと言で言っても、その内容は千差万別。
レシピを紹介している料理研究家さんたちの考え方によって、出来上がる料理はバラエティに富んでいて
「う~ん、これはアタシのイメージする作り置きじゃあないな」
と思うようなものも、かなりの確率であったりする。
「人気の作り置き」とか「時短の作り置き」とか「ブログで人気の作り置き」とか、いい感じのタイトルがわんさか並んでいるのだが、キャッチーなタイトルとインスタ顔負けのキレイな写真に惹かれて、肝心のレシピをきちんと確認しないままに買ってしまい何度失敗したことか。
(~_~;)
そんなアタシのうっかりな経験と、それでも「少しでも楽できるレシピが知りたいぞ!」の野望のもと、アタシになりに編み出した失敗しない作り置きレシピ本の選び方を公開してみるね。
保存期間を確認
作り置きって言うくらいなんだから、作った料理は日持ちしてくれなくては困る。
冷蔵で5日、冷凍で1ヶ月
くらいあるとものすごく助かるんだけれども、あまり贅沢も言ってられないので、とりあえず「冷蔵3日」がアタシの中のボーダーラインだ。
「作り置きなんだから、3日くらい当たり前でしょ?」
と思う方もいるかもしれないが、実はこれがそうでもないのだ。
以前手にした作り置きレシピ本は「保存期間1日」なんてのが堂々と、しかも大量に掲載されていて、これってもはや作り置きじゃないよね!?と切れそうになったことがある。
アタシの薄っぺらい認識では、保存期間1日なんてのは、作り置きでもなんでもない普通の料理だし、そもそも翌日に持ち越せない料理なんて、刺身の盛り合わせくらいしか思い浮かばない。
なので、作り置きレシピ本を買う時は、必ず保存期間をチェックするようにしている。
たまに保存期間そのものが書かれていない作り置き本もあるが、これも使い勝手が悪いので、買わないようにしている。
基本は冷凍作り置き
冷蔵で3日、冷凍で1ヶ月が最低ラインと言ったが、基本的には冷凍の作り置きをメインにしている。
というのもわが家の場合。
突然「今日の夕食、いらないから」となるケースがちょいちょいあるのだ。
冷蔵3日の作り置きを何種類か用意して「これでしばらくは楽勝ね♪」なんて思っている時にこれをやられると、夕食のやりくりが本当に困ってしまう。
最悪、作っておいた料理が無駄になってしまうこともある。
というわけで。
何度かの経験……、というか「急にそんなこと言われても夕飯用意しちゃったよ」「ごめん、でも急に決まっちゃって」「わかるけど、でも困るんだよねぇ」といった不毛なやりとりを繰り返した後に
冷凍にしよっ!
とある日突然ひらめいた(笑)
以前は作り置きというと「冷蔵」のレシピが多かったが、最近の作り置きブームで冷凍おかずの本もずいぶんと増えてきた。
なので最近はもっぱら「冷凍」作り置きばかりを作っている。
たとえばコンニャクとか、豆腐とか、スープに入れたジャガイモだとか、冷凍に向かないものもあるので、オール冷凍ですべてがオッケーというわけではないのだが「早く食べなきゃ」のストレスから解放されることを思うと、冷凍おかずはこの上なく心強い。
簡単・美味しい
少しでも楽をしたくて挑戦する作り置きだから、面倒だったり、大変だったりするのは絶対に困る。
何だったら、少しくらい味を犠牲にしてでも、簡単にできるほうが良かったりする(笑)
となると、求めるレシピは
- 一度に大量に・簡単に作れるもの
- 長期間保存できるもの
あたりに絞られて来る。
野菜系の作り置きのように、丁寧に下処理をして、ひとつひとつラップに来るんで保存して、でもって使う時には(すでに火が通ってるので)ベチャベチャにならないように気をつけながら調理して……。
となるのは、困る。ひじょーに困る。
たとえば野菜なら。
バサッ、バサッ、バサッと切って、生のまま袋に入れて、あとは冷凍庫に放り込んだら出来上がり♪ 使う時は凍ったまま料理にぶち込んでね。
みたいのが究極の理想。
たとえば料理なら。
ことこと煮込んで、冷まして、ジップロックに入れて、あとは冷蔵庫に放り込んで出来上がり♪ 使う時は電子レンジでチンするか鍋でゆっくりとかしてね。
みたいなのがいい。
オススメのレシピ本
アタシが便利に使っているレシピ本が以下の3冊。
今までの常識では、野菜の冷凍には下ゆでなどの処理が必要だった。
処理をしてから冷凍しないと、野菜の繊維質が壊れたり、解凍した時に食感や味が悪くなるというのがその理由なのだが、下ゆでなんて面倒すぎて腰がひけていた。
が。
この本によると、野菜はそのまま冷凍できる! 下処理なんて全然いらなくて、切って、袋に入れて、凍らせるだけ。
普通にそのままでいいんじゃん。
下処理なんていらないじゃん。
今までの常識はいったい何だったのよ?
ってなくらいに目からウロコが落ちた本。
下処理がいらないとなれば、野菜の冷凍は超簡単。
ピーマンを3個細切りするのも、6個細切りするのも、それほど手間はかわらないから、料理のついでに多めに切って、冷凍しておくと、後が本当に楽。
離れている家族のために作る電子レンジでチンするだけ・フライパンで蒸し焼きにするだけの冷凍おかず。
作り置きというよりも、簡単に調理(温め・解凍)ができることに主眼を置いているで、厳密な意味での作り置きとは違うのかもしれないが、簡単に温められる冷凍おかずってのは、かなりポイントが高い。
「味付けした冷凍肉を前日に冷蔵庫で解凍して……」みたいなレシピの載っている本もあるけれど、
「今日、夕飯いらないから」
と突然言われるわが家にあっては、前日解凍ってのは、簡単なようで案外とハードルが高かったりするのだ。
その点、書籍「冷凍お届けごはん」のレシピは、離れている家族が簡単に食べられることを考えて作っているので、本当に手間なしで冷凍おかずを解凍して食べることができる。
しかも。
簡単なだけでなくて、味も美味しい。肉料理、魚料理、さらには野菜たっぷりの副菜レシピも載っていて、使い勝手が抜群にいい。
冷凍作り置きの可能性を最大限に感じさせてくれる良書。オススメ♪
まとめ
というわけで、作り置きレシピ本を選ぶ時は
- 作り置きの名に恥じない、きちんとした保存期間(冷蔵3日、冷凍で1ヶ月程度)のレシピが掲載されていること。
- せっかく作ったおかずを無駄にしないためにも、冷凍の作り置きレシピが充実していること。
- 簡単に冷凍できて
- 簡単に解凍・温めができること。
このあたりをチェックしておくと「あっ、失敗した!」と思うことが少なくなるんじゃないかと思う。
料理を作る人の腕とか、料理にかける情熱とか、そういったもので選ぶ本の基準も変わって来るとは思うけど。
でもってアタシは「料理が一番才能ないよね」と家族に言われているような人間なので、まっ、そういうことです(笑)
以上、作り置きレシピ本の選び方のご紹介でした。
ではでは。