VAIO付属のキーボードは薄くてスタイリッシュ、場所を取らない上に無線接続だったから、今まで便利に使ってきた。
だけど、今年の初めくらいから文字入力をする機会がぐっと増えた途端、スタイリッシュさよりも使い勝手の良さ、もっと言うならば疲れないキーボードが欲しくて欲しくて仕方なくなってしまった。
安いキーボードはたくさんあるけれど、打ち心地が良くて疲れないキーボードとなると、どれもこれもそれなりのお値段。見た目だけで適当に選ぶのはあまりにリスクだ高かったので、かなり真剣にリサーチした。
そして買った、ついに来た!
東プレのキーボード Realforce「SJ38D0」。
キーボードを選ぶポイントは人それぞれだけど、多少は参考になる人もいると思うので、購入しての感想、メリットやデメリットを紹介してみるよ。
東プレRealforce「SJ38D0」がやって来た♪
ネットでは高いわりに箱がダサい……、みたいな書き込みがあったので、そんなにセンスがないのか?!と思っていたが(笑)最初のハードルが低かったせいか、そこそこオシャレに見えてしまった。
まあ、最近のガジェット類は、いかにも高級そうな真っ白な箱とか真っ黒な箱とかに入っていることが多いから、普通のダンボールだと「あれ?」ってなるのもわからなくもない。
でも、大事なのは中身。
フタを開けると「昔ながらの」って言葉がしっくり来るような、
普通のキーボード
が出てきた。
この普通のキーボードが、アタシの文字入力環境を楽なものに変えてくれるのかと思うと、もはや期待しかない。
東プレRealforce「SJ38D0」を実際に使ってみた
とにかく軽いキー荷重30g
東プレのキーボードはキー荷重(キーを押し下げる時の重さ)を選べるようになっている。
- 標準的なのがキー荷重45g。
- 軽いタッチで入力できる30g。
- 指の位置によって45gから30gまで荷重がかわる変荷重。
の3種類から選ぶことができる。
アタシはこの中から一番軽いキー荷重30gのものをチョイスした。
近くの量販店にはRealforceは1台も置いてなかったので、とにかくネット上の口コミだけを頼りに選んだ。
「ものすごく軽くて打ちやすい」「あまりに打ちやすいから、もう他のキーボードに戻れないのが唯一の欠点」などの好意的なレビューに混ざって、時折見かけた批判的レビューに
「違うキーにちょっと触れただけでも反応してしまうから、誤入力が増えた」「考えるときにキーの上に指を置いていると、文字が勝手に入力されてしまう」「軽すぎて、慣れるまでに時間がかかる」
といったものがあった。
どうやらあまりに軽くキー入力ができるために、それがかえって使い勝手を悪くしているらしいのだ。
この点に関しては、購入を決めた後も実物が届くまではドキドキだった。
疲れないは本当だった
Amazonプライム対象だったので、ポチった翌日にすぐに届いたキーボード♪
結論から言ってしまえば
軽すぎて打ちにくいなんてことはまったくなくて、ただただ入力が快適なキーボードだった。
キーストロークが深いので、ガシガシ打っても以前のような指に響くような嫌な底打ち感がない。それよりもむしろ指を押し返してくれるような軽い反発があるために、タイピングがリズミカルになった。
大量に文字を打っていれば、いくら30gとはいえ、腕に疲れを感じては来るが、それでも昔のキーボードにくらべれば、疲れる速度がまるで違う。
2万円弱のキーボードは高いなぁ。
と購入するまで、ずいぶんと迷ったが、購入した今となっては
もっと早く買えば良かった。
の言葉しか思いつかない。
また、勝手に文字が入力されてしまう問題についても、アタシ自身そもそもキーボードに手の重みを預ける習慣がなかったのか、ホームポジションに指を置いたまま考え事をしていても、勝手にキーが反応するようなことはなかった。
入力しやすくするための工夫なのか、Realforceはキーの高さが少し変わっている。
普通ならすべてのキーが水平に並んでいるはずなのだが、東プレのRealforceは上の画像で見てもわかるように、キーが少しだけ斜めになっているのだ。
本当ならここで「列によってキーの高さが違うことで、入力のしやすさがまったく違う」とか何とか、そんなことを書きたいところなのだが、今までのキーボードとRealforceがあまりに違いすぎているので、キーの高さが入力にどれだけの影響を及ぼしているのか、正直よくわからない。
でも東プレがやっていることだ。
きっと効果的に違いない、うん。
入力があまり得意でないパパ太郎は、Realforceの軽さは苦手らしく、自分がパソコンを使う時には昔のキーボードを引っ張り出して使っています。
やはりRealforceの30gは、ある程度大量に文字入力をする人(ブラインドタッチができる人)向けのキーボードなのかもしれません。
打鍵音
昔の薄いキーボード(パンタグラフ式かメンブレン方式と思われる)と違い、静電容量無接点方式なので、打鍵音はそれなりにする。
家ではリビングにパソコンを置いているので、家族がテレビを見ている時などには少しばかり気をつかうが、パソコンをいじるのは日中ひとりでいる時がほとんどなので、このあたりは許容範囲内。
また、癖でついガシガシとキーを叩いてしまうのだが、30gという軽いキー荷重を利用して、なでるように文字入力をするならば、音もそれなりに小さくなる。
というかむしろ「なでる入力」にしたほうが腕や指の負担も少なく、キー荷重30gの本来の力も発揮されるんじゃないかと思う。
底打ちしなくても、確実に文字は入力されるので、入力スピードもあがるはず。
というわけで、現在「なでる入力」に挑戦中。
(^^)
気分が乗って来ると無意識のうちにガシガシ行ってしまうのだけれども、なるべく優しく打つようにしている。
他のキーボードが使えなくなる?
30gは本当に軽くて、疲れにくくてオススメなのだけれども、このキーボードに慣れてしまうと他のキーボードがどうしても重く感じてしまう。
アタシが外でキーボードに触れるのなんて、図書館で蔵書検索をする時くらいなんだけれども、そのわずかな入力ですら「オモッ!」と感じてしまうのだから、我ながらあきれる(笑)
そもそもブラインドタッチを習得しているような人は、入力に関しては歴戦の勇者だろう。多少キー荷重が違ったところで、そのキーボードの特性にあわせてすぐにタイピングを切り替えることができるはずだ。
なので、他のキーボードが使えなくなる……はちょっと言い過ぎかもしれないけれど「そのくらい30gは軽くて快適なんだな」って考えてもらえればわかりやすいかと思う。
まとめ
「キーボードを変えると、文字を打つのが楽しくなる」は本当だった。
特にストロークの深いキーボード特有の打鍵音を聞いていると、おぉ~、打ってるぅ~!!とテンションが上がってくる。
キーボードはパソコンを買うと付いて来るもの。
そう思い込んでいると、なかなかキーボードを買い換える発想にたどり着かないものなのだけれども(アタシだ!)入力作業の多い人ならば、お気に入りのキーボードを1台手元に置いてみるのも悪くはない。
▼ ちなみにアタシが買ったのはこれ。
日本語配列・フルキーボード(テンキー付き)、キー荷重30gのUSB接続(有線接続)だ。
というわけで。
幸せなキーボード生活に入る人が増えてくれたらうれしいな♪ の願いをこめて、この記事を書いてみた。
でもって更に言うならば、親指シフト入力を試してくれる人が一人でも増えてくれたら、もっともっとうれしいな♪ と思っているのだけれども、まっ、これは難しいよね(苦笑)
以上、東プレのキーボード Realforce キー荷重30g「SJ38D0」のレビューでした。
ではでは。