包丁の切れ味を気にする人は多いが、その切れ味を長続きさせるために、まな板の材質にこだわる人は少ない。
プラスチックにくらべて刃あたりの柔らかい木製まな板は、包丁の切れが長続きし、手首への負担が少ないなど、数多くのメリットがあるので、紹介するよ。
目次
木製まな板のメリット
包丁の切れ味が長持ちする
木のほうがプラスチックよりも柔らかいので、包丁の刃が減りにくく切れ味が長続きする。
刃先を研いだばかりの包丁で食材を切る時にも
「木製だから、包丁にやさしいんだもんね」
と思いながら切れると、気分的にものすごく楽ってのもある。
だったらみじん切りとかは別の包丁にしなよ……と言われれば、返す言葉もないのだが。
(~_~;)
切った時の感触が優しい
木製とプラスチック製の両方のまな板を使ったことがある人なら知っていると思うが、食材を切った時の感触が、このふたつではまったく違う。
プラスチックだと、切った時に包丁が跳ね返るような感覚がある。
力を入れればいれるほど反発が強くなって、まるで刃先がまな板の上を上滑りしているかのようだ。
上滑りするから力をいれる、力を入れるから更に反発する、反発するから……(以下繰り返し)。
まな板そのものが硬い上に力を入れて切るのだから、包丁の刃がすぐにすり減って切れなくなるのも当たり前の話だ。
反対に、木製まな板はしっかりと包丁の刃先をを受け止めてくれているかのような心地良い感触が腕に伝わって来る。
感触が良いだけでなく、実際に手首にかかる負担も少なくなるので、疲れにくいというメリットもある。
軽やかな音がうれしい
包丁とまな板が当たった時の「トントントン」の軽やかな音が心地良い。
そもそも料理があまり好きではないあたしにとっては
「おぉ~、今アタシは料理をしてるぞ」
とテンションを上げるための、もはや大事なBGMと化していると言ってもいいくらいだ。
抗菌効果がある
プラスチックにくらべて、木製のまな板は雑菌が繁殖しやすいからダメだと言われるが、ヒバやヒノキなどのように、木そのものに抗菌作用があるものもある。
もっともこの点に関してはアタシはあまり信用していないというか、自分のまな板の抗菌作用がどの程度なのかよくわからないので、おまけ程度の機能だと考えている。
ないよりはあるほうがいいよね、くらいの感じ。
表面を削って再生できる
分厚いまな板限定だが、表面がくたびれて来たら、カンナなどで削ってまな板を再生させることができる(らしい)。
「まな板削り」なるものもあって、カンナほどの威力はさすがにないみたいだが、これでまな板の表面をこするとある程度キレイになるっぽい(未経験)。
アタシは取り回しの楽な薄くて軽いまな板派なので、くたびれて来たら買い換えと割きっでいる。
木製まな板のデメリット
雑菌が繁殖しやすい
傷がつきやすく水分も吸収しやすい木製まな板は、雑菌が繁殖しやすいのが悩みどころ。なので飲食店などでは、お手入れの簡単なプラスチック製を使うところが多い。
それでも木製まな板派のアタシは、工夫しながら使っている。
工夫(対策)
◆使う前に濡らす
これはもう鉄則。
テレビの料理番組を見ていると、乾いたまな板をそのまま使ってしまうので勘違いしがちなのだが、木製まな板はとにかく濡らす。
水でまな板の表面をコーティングすることで、食品の匂いや食材から出る水分が、まな板に吸収されるのを防ぐことができるのだ。
◆魚や肉を切った後には熱湯消毒
熱湯消毒、面倒くさいよね(笑)
近頃では、薄切り肉などは可能な限りキッチンばさみで切るようにして熱湯消毒の回数を極力減らしている。
それでもどうしてもまな板で魚や肉を切らなくちゃいけない時は、使い終わったらすぐ洗剤をつけたスポンジ(本当はタワシがいいらしい)でゴシゴシして、水でよく洗い流して、そうして仕上げにヤカン1杯分の熱湯をかけている。
熱湯をかけた後すぐに水洗いしちゃうとせっかくの熱湯効果が半減してしまうので、ある程度まな板が乾くまでは、シンク横の壁際などに立てかけて乾燥させている。
良い感じに乾燥したな、って時点でまな板をまな板たてに収納して終了。
定期的に熱湯消毒をしていれば、まな板がぬめることもないし、なぜか木が色白になって行く。
お風呂あがりの女性は美しいって言うけど、熱湯あがりの木製まな板もなかなかのもんよ。
おすすめのまな板
食洗機対応
食洗機対応で人気なのがこのヒノキのまな板。
21センチから39センチまで5種類のサイズが用意されているので、自宅のキッチンや食洗機の大きさに合わせて最適なものをチョイスすることができる。
シンプルなヒノキのまな板
「国産ヒノキ使用(集成材)」「日本製」の基本スペックをきっちり押さえたまな板。食材がじかに触れるものなので、日本製なのはやっぱりうれしい。
約1.5センチの厚さなので、軽くて取り回しが楽。
薄いと安っぽく感じる人もいるみたいだが、シンクでまな板を洗う時には軽いほうが断然楽。
しっかりした厚みのあるまな板
「厚みのあるまな板じゃないと、気分が出ないんだよね」って人にはこちら。安心安全のの日本製。
包丁でお馴染みの関孫六ブランドなので、包丁とまな板をおそろいでそろえるってのもあり……か?
まとめ
アタシの「木製まな板愛」伝わっただろうか(笑)
近頃では、木製、プラスチック製に続く第3のまな板としてゴム製のまな板とやらがジワジワ来てるらしい。
刃あたりが木製まな板に近く、しかも傷がつきにくくて衛生的。木製とプラスチック製のいいとこ取りをしたようなまな板らしいのだ。
アタシはしばらくは木製まな板で行くつもりだが「どうしてもお手入れが面倒」「カビを気にするのがストレス」って人には、選択肢のひとつとして考えてみてもいいかもね。
(^^)
以上、木製まな板のメリットとデメリットの紹介でした。
ではでは。